昨年末で閉園したスペースワールド(北九州市八幡東区)のシンボル、スペースシャトルの実物大模型が解体されることになった。北九州市の北橋健治市長は30日、「存続を検討したが、10億円を超える費用が必要になる」などとして、市として引き取らない方針を明らかにした。
「またいつか、別の星で…」 スペースワールドの27年
スペースワールド閉園半年 どうなる名物シャトル
模型は高さ約60メートルのディスカバリー号。市は模型について設計図を取り寄せ、簡易な現地調査をしたという。その結果、老朽化が進んでいることが判明。北橋市長は「市が取得する意思がないとなると、更地にする工事の準備に入る」と話した。
跡地を大型商業施設として開発するイオンモールは更地での譲渡を希望しており、土地所有者の新日鉄住金も以前から「土地を貸す時に跡地に残る施設はない」としていた。(井石栄司)