非常に強い台風21号が日本列島に上陸した後の4日午後1時ごろ、記者は名古屋市中区にある朝日新聞名古屋本社前で動画を撮影するため、カメラを回し始めた。
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本社前は名古屋市のメインストリートの一つ、広小路通だ。いつもは昼食を取るサラリーマンなどで人通りが多い時間だが、この日はまばらだった。強い風雨を避けるため、本社の軒下に数人が身を寄せていた。
歩道には、傘を差して歩いている人もいたが、瞬間的に風雨がさらに強まると、前に進めなくなる人も。記者がカメラを回した約20分間だけでも目の前で何本も傘が折れた。
街路樹は強風に大きく揺さぶられ、ちぎれた葉が空を舞っていた。宝石店の広告用の旗は、今にも飛ばされてしまいそうなくらいにはためき、バタバタと大きな音をたてた。
コンビニに荷物を運び入れている男性は台車を使い、強風に体をかがめながら荷物を運んでいた。(西岡矩毅)