台風21号の接近に伴い、東海3県でも4日、JR東海が正午ごろから名古屋地区の在来線全線で運転を見合わせるなど、交通機関に大きな影響が出ている。学校の休校や観光施設の臨時休園なども相次いだ。
JR東海は、東海道線や中央線など名古屋地区の在来線全10路線で正午ごろから運転を見合わせた。運行を再開するかどうかは未定という。また、近畿日本鉄道も午前11時ごろから、名古屋線を含む全線の運転を見合わせた。
空の便も欠航が相次ぎ、中部空港によると、午前9時現在で157便の欠航が決まった。
学校は、東海3県のほぼすべての公立小中高校や特別支援学校が、休校や自宅待機となっている。
観光施設は、名古屋市内では東山動植物園や名古屋港水族館、名古屋城が休業したほか、テーマパーク「レゴランド・ジャパン」は午前11時半に閉園した。隣接する水族館「シーライフ名古屋」は屋内のため、通常通り営業する。三重県内では桑名市の遊園地「ナガシマスパーランド」が休業になった。
名古屋市の百貨店の「松坂屋名古屋店」と「名鉄百貨店本店」「名古屋三越栄店・星ケ丘店」も正午に閉店。「JR名古屋高島屋」と「タカシマヤ ゲートタワーモール」は午後0時半に閉店した。
トヨタ自動車は4日夕からの工場操業を見合わせることを決めた。対象は愛知や三重、静岡などのトヨタ自動車や子会社のトヨタ車体、トヨタ自動車東日本などの工場。