揺れから5時間近くたった6日午前7時50分ごろ、朝日新聞社機から被害現場を見た。北海道厚真(あつま)町では、至るところで土砂崩れが起き、茶色い山肌があちこちでむき出しに。緑色の木々と混在して、ぼこぼこした迷彩模様のような景色が広がる。ふもとにある家々は、ぐしゃっとつぶれたり、流されたりしていた。
【災害INFO】地震が起きたときに役立つ情報など
北海道で震度7、道内の被害状況は
低い山々や畑が広がる厚真町の吉野地区。町役場の北東に連なる山の東側一帯が、大規模な土砂崩れを起こしていた。茶色い山肌には、木が滑り落ちたような薄茶色の跡が無数にあり、土砂や木々でつぶれたり、道路や畑まで流されたりした家が十数軒確認できた。
土砂で寸断された道道235号の手前には、消防や警察の車両が集まっていた。
付近の山々を朝日新聞社機から観察すると、山肌が無数に露出し、尾根にしか木が残っていない状態が延々と広がる。茶色い山肌と緑色の木々が混じり合い、規則的な模様のように見えた。
厚真町本郷の厚真リハビリセンターのそばでも地割れや土砂崩れが確認された。道道1065号も土砂で道がふさがれていた。(河崎優子)