この冬一番の寒気が日本列島に入り込んだ影響で、28日は日本海側を中心に大雪となった。30日は、東海や近畿の平地でも積雪となる恐れがある。気象庁は帰省時などの交通障害に警戒を呼びかけている。
気象庁によると、28日午後4時時点の積雪の深さは青森市の酸ケ湯で192センチ、北海道幌加内町で164センチ、山形県大蔵村で147センチ。名古屋市、大阪市、岡山市、福岡市などで初雪を観測した。北海道では風も吹き荒れ、えりも町で33・7メートル、羅臼町で29・8メートル、稚内市で29・3メートルの最大瞬間風速を記録した。
午後1時40分ごろには、北海道音更町の北洋銀行木野支店で、高さ約12メートルの看板が支柱ごと倒れ、軽乗用車など車3台が下敷きになった。けが人はなかった。道警は強風が原因の可能性があるとみて調べている。帯広測候所によると、同町の隣の帯広市で午後1時41分に最大瞬間風速17・4メートルを観測した。
29日午後6時までに予想される24時間降雪量は、多いところで北陸と関東甲信70センチ、東北60センチ、北海道50センチ。北日本と北陸では30日にかけ非常に強い風も吹いて猛吹雪となるところがあり、海上も大しけという。