「まだまだ勝手に関西遺産」
大阪・ミナミに出現した、巨大な怪獣の顔。青黒い顔に目玉ギラギラのコワモテですが、最近「写真映えする」とSNSで海外にまで評判です。
「勝手に関西遺産」特集ページはこちら
近年、大阪・難波周辺のミナミを歩くと、大勢の外国人に出会い、インバウンド(訪日外国人客)ブームを実感してきた。みんな、どんな情報を見てここに来てるんだろう。気になってネットで「NAMBA(難波)」と検索してみると、カラフルな道頓堀のネオンや、巨大なカニの看板と並んで、大きく口をあけ、金色の牙をむき出しにした巨大な「怪獣」の画像が現れた。なんだこれは?
その情報を元に、南海難波駅の西にある「難波八阪(やさか)神社」を訪ねた。本殿、拝殿はごく普通の神社スタイル。だが、境内西に立つ「獅子殿」は、巨大な獅子舞の頭(かしら)の形をした建物だ。高さ約12メートル、幅約11メートル。大きく開いた口は舞台になっており、祭りでは踊りなどが奉納される。
境内には次々と観光客がやってきて、獅子殿を背景に写真を撮っていく。金沢市から日帰り旅行で来たという大学生の藤井千瑛(ちあき)さん(20)と藤田未優(みゆう)さん(20)は「インスタグラムで大阪の観光地を探していてここの写真を見つけ、来てみたくなりました。すごいインパクト!」とはしゃいでいた。
「獅子殿が立ったのは44年前…