マツダは21日、7月の西日本豪雨で減産を余儀なくされた影響で、本業のもうけを示す営業利益が280億円減りそうだと発表した。2019年3月期では営業利益を1050億円と見込んでいて、業績の修正が必要になれば「速やかに公表する」とした。
西日本豪雨では、本社工場(広島市)と防府工場(山口県防府市)に直接の被害はなかったものの、交通網の寸断で従業員の通勤や部品の調達に支障が出た。7月7~11日に操業を停止するなど稼働を抑えた。生産台数が当初計画より4万4千台減り、海外工場に運ぶ部品の生産も2万3千台分減ったという。
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9月10日には通常の稼働となり、減産分を取り戻すために計画を見直している。SUV(スポーツ用多目的車)の国内受注が好調なことから、広報担当者は「できる限りリカバーしたい」と話す。(米谷陽一)