三重県鈴鹿市のため池で男性の遺体が見つかった事件で、襲われて抵抗した際にできる防御創のような打撲痕が、男性の腕にあったことが県警への取材でわかった。県警は男性が何らかのトラブルに巻き込まれたとみて調べている。
県警の説明では、死亡したのは、住所、職業不詳の牟田義一さん(41)。牟田さんは1日午前5時45分ごろ、鈴鹿市の石垣池に浮いているのが見つかった。鈍器のようなもので殴られたとみられる傷が頭や顔を中心に数十カ所あり、両腕には防御創のような打撲痕が多数あった。
捜査関係者によると、牟田さんが普段乗っていたとみられる車が名古屋市内の路上で1日、放置されているのが見つかった。窓が開いた状態で、財布や携帯電話などの所持品は車内にはなかった。牟田さんは大阪市出身で、最近は愛知県や三重県で短期の仕事をして生活していたという。