北海道胆振地方を震源とする9月6日未明の地震で、北海道庁は3日、道内ほぼ全域の停電(ブラックアウト)による商工業の影響額が約1318億円に上るとの推計を発表した。ホテルやデパート、オフィスなど、道内の全事業所が丸2日間、営業できなかったと仮定し、算出した。
6日未明からの停電は最大295万戸に及び、地下鉄などの交通インフラや、小売りやメーカーの工場など、企業活動がストップした。停電がほぼ解消するまで2日間弱かかった。道庁は、直近の道内全企業の販売額と出荷額の総計から、影響額をはじいた。
これとは別に、一部の企業の被害申告に基づいて平均被害額を割り出し、道内の被害額も調べた。地震の揺れによる直接的な被害が約120億円、停電による在庫廃棄などの被害が約136億円と推計した。(伊沢健司)