北海道で最大震度7を観測した地震は6日、発生から1カ月となる。41人の命が奪われ、建物被害は約1万4千棟に上る。5日朝には最大震度5弱の地震が発生。冷え込みが厳しくなる中、大規模な土砂崩れが起きた厚真(あつま)町などを中心に、今も458人が避難所に身を寄せている。
道庁などによると、厚真町では土砂崩れに巻き込まれ、36人が犠牲になった。家具の下敷きになるなど、苫小牧市で2人、むかわ町、新ひだか町、札幌市で各1人が亡くなった。
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北海道で震度7、道内の被害状況は
地震の影響で、道内ほぼ全域が停電する事態にも陥り、日常生活をはじめ、商工業や農林水産業、観光業も大きな打撃を受けた。
避難者は最多時の7日夜に約1万3千人。現在も厚真町で277人、安平(あびら)町で102人、むかわ町で67人、北広島市で12人が避難所生活を強いられている。
9月6日の地震と関連するとみられる余震も絶えず、道内では5日午前9時までに最大震度1以上の地震を286回観測しており、気象庁は引き続き警戒を呼びかけている。
同庁は当初、「6日午前3時8分ごろの地震」と表現していたが、現在は発生時刻を6日午前3時7分、検知を同8分としている。(磯部征紀)