金融庁の遠藤俊英長官が朝日新聞とのインタビューで、スルガ銀行問題などについて語った。主なやりとりは次の通り。
――スルガ銀行の不正融資など一連の問題をどう受け止めますか。
「自分たちの利益確保ばかりに走ってしまい、適切な経営判断やガバナンス(企業統治)が置いてきぼりにされてしまった事案だ。いろいろなチャレンジはあってしかるべきだが、新しいビジネスは常に新しいリスクを伴う。彼らのビジネスモデルが(投資用不動産向けローンに)変容するなかで、一度立ち止まって『自分たちは本当にこういうことをやっていいのか』『やれるのか』ということについて振り返る機会がないまま、どんどん拡大してしまった」
――金融庁は問題を事前に見抜けませんでした。
「金融機関のビジネスの状況を…