史上最年少の14歳2カ月でのプロ入り、史上単独1位の公式戦29連勝、史上最年少の15歳6カ月での棋戦優勝……。これまでも数々のスピード記録で驚かせてきた将棋の高校生棋士、藤井聡太(そうた)七段(16)が17日、また新たな快挙をやってのけた。第49期新人王戦決勝三番勝負第2局に勝ち、新人王戦優勝の最年少記録を31年ぶりに塗り替えた。大阪市の関西将棋会館には大勢の将棋ファンが詰めかけ、あどけない表情の「新人王」に温かい拍手を送った。
ソーダ水が飲めなかった藤井聡太七段 師匠が震えた一手
藤井聡太 名人への道
「新人王戦は最後のチャンスでしたので優勝という形で卒業できたことをうれしく思います。さらに活躍できるようがんばります」
対局を終えた藤井七段がファンの前でこう話すと、会場は大きな拍手で沸いた。関西将棋会館2階では大盤解説会も開かれ、立ち見客も出るほどのにぎわいだった。午後3時ごろ、勝利を決めた藤井七段が姿を見せると、「聡太君、おめでとー」などの女性ファンの声が響いた。
対局相手の出口若武(わかむ)…