将棋の高校生棋士、藤井聡太(そうた)七段(16)が31日、大阪市福島区の関西将棋会館で指された第90期棋聖戦(産経新聞社主催)の一次予選で、村田顕弘(あきひろ)六段(32)に101手で勝った。
藤井聡太 名人への道
持ち時間は各1時間。午前10時に始まった対局は午後0時48分に終局した。勝った藤井七段は、午後2時から一次予選の決勝で今泉健司四段(45)と対局。午後の対局の勝者が二次予選に進出する。
今泉四段は、プロ棋士養成機関「奨励会(しょうれいかい)」に2度在籍したが、プロ入りの夢を果たせず、2014年にプロ編入試験に合格して、戦後最年長の41歳で棋士になった。会社員や介護の仕事も経験した「苦労人」だ。今泉四段と藤井七段は今年度、第68回NHK杯テレビ将棋トーナメント(NHK主催)で対戦し、今泉四段が勝っている(7月15日放送、収録は6月)。
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