日本初のブラックアウト(大停電)を引き起こした北海道地震。政府は2割の節電を要請したが、振り返れば東日本大震災時も15%の節電を求めていた。時が経ち、電気に頼り切る生活に戻っていないだろうか。体調を崩さぬようにできる節電策とは。
温暖化防止の活動をしているNPO法人「北海道グリーンファンド」(札幌市)はホームページなどを通じ、家庭でできる節電の取り組みを紹介している。
エアコンの設定温度として20度を推奨し、省エネ普及事業担当・高橋ゆみ子さん(62)は「首、手首、足首の『三つの首』を暖かくして」と呼びかける。マフラーやレッグウォーマーをすると効果があるという。体感温度は、肌に近い内側に絹、外側にウールやアクリル系素材を重ね着すると上がる。また、セーターなどの厚い上着で2・2度、ひざかけで2・5度上昇するという。
窓枠にポリエチレンフィルムを貼れば、ガラスとの間に空気層ができ、断熱効果がある。レールを覆うカーテンボックスを付け、カーテンを床まで垂らせば暖気が逃げない。
使わない電気機器はプラグを抜き、テレビの「ながら見」をやめてBGMはラジオに。掃除機は、畳やフローリングなら「弱」で十分という。温水洗浄トイレは便座カバーを使い、ヒーターは切る。ふたを閉めるだけでも節電できる。
東日本大震災後、節電意識は浸…