第77期将棋名人戦・C級1組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の藤井聡太七段(16)―増田康宏六段(21)戦が20日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、藤井七段が78手で勝った。開幕から6連勝で、昇級に向けて一歩前進した。
名人への道 藤井聡太
永世七冠 羽生善治
増田六段が選んだ作戦は飛車を中央に据える「中飛車」。双方にとって経験が少ない戦型になったが、藤井七段が攻めて勝ちきった。藤井七段は「少し間違えたが、中盤以降はうまく戦えた。これからも気を引き締めていけたら」と話した。公式戦はこれで9連勝となった。
順位戦は、名人挑戦権を争うA級を頂点に五つのクラスがある。C級1組は下から二つ目で、今期は39人が参加。成績上位2人が、一つ上のB級2組に昇級する。藤井七段は前期、C級2組で10連勝して昇級した。デビューからの順位戦16連勝は、中村修九段(56)と並んで2位タイの記録だ。1位は中原誠十六世名人(71)の18連勝。(村瀬信也)