将棋の高校生棋士、藤井聡太(そうた)七段(16)が23日、大阪市の関西将棋会館で、第77期名人戦・C級1組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)に臨んでいる。千葉幸生(さきお)七段(39)と対局中で、持ち時間は各6時間。終局は夜になる見通し。
順位戦は名人戦の予選にあたり、上からA級、B級1組、同2組、C級1組、同2組の計5クラスがある。今期C級1組は39人が参加。6月から来年3月まで約10カ月で10局ずつ指し、成績上位2人が一つ上のB級2組に昇級する。昇級を重ね、最上位のA級で優勝すると、名人戦七番勝負の挑戦者になれる。
今期C級1組で、ここまで藤井七段は4連勝、千葉七段は3勝1敗。昇級候補同士の好取組だ。藤井七段の師匠の杉本昌隆七段(49)も4連勝中で、師弟そろっての昇級を狙っている。
藤井七段の通算成績は111対局して、94勝17敗、勝率8割4分7厘。今年度の成績(21日対局分まで)は28対局して、23勝5敗、勝率8割2分1厘。対局数は全棋士中9位、勝ち数は同2位、勝率は同1位、連勝は同9位(8連勝)。現在も5連勝中だ。(佐藤圭司)