高校生棋士の藤井聡太(そうた)七段(16)が3日、大阪市福島区の関西将棋会館で、菅井竜也(たつや)王位(26)との対局に臨んでいる。藤井七段が今年度中にタイトル戦に出るためには負けられない一戦だ。
名人への道、藤井聡太
第44期棋王戦(共同通信社主催)挑戦者決定トーナメントの初戦。対局は午前10時に始まった。持ち時間は各4時間。終局は夜になる見通し。
将棋界には八つのタイトル戦があるが、今年度は叡王戦、名人戦、棋聖戦はタイトルを争う番勝負がすでに終了。王位戦は七番勝負が進行中。王座戦も五番勝負が4日に開幕。竜王戦も挑戦者決定三番勝負が進行中だ。残るは年が明けてから番勝負がある王将戦と棋王戦だが、藤井七段は王将戦は敗退。藤井七段が今年度のタイトル戦に登場する可能性が残るのは棋王戦だけだ。
藤井七段は8連勝中で、今年度も21対局、18勝3敗、勝率8割5分7厘と好調を維持している。通算成績は104対局、89勝15敗、勝率8割5分6厘。
一方の菅井王位も王位戦七番勝負で豊島(とよしま)将之棋聖(28)を挑戦者に迎え、現在3勝2敗。初防衛まで、あと1勝と迫っている。菅井王位は藤井七段に対して「負けたくない」と公言し、意気盛んだ。(佐藤圭司)