高校生棋士、藤井聡太七段(16)が28日、東京都渋谷区の将棋会館で第77期将棋名人戦・C級1組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の4回戦に臨み、青野照市九段(65)に112手で勝って、開幕4連勝と星を伸ばした。一つ上のB級2組への昇級に向けて、前進した。
青野九段は、名人挑戦権を争うA級順位戦に11期在籍した経験を持ち、現役で2番目に年長のベテラン。中盤で戦機をつかんだ藤井七段が押し切った。「ここからが正念場。気を引き締めて次の対局にも臨みたい」と話した。
今期C級1組には39人が参加し、成績上位2人がB級2組に昇級する。藤井七段は昨年初めて順位戦に参加し、ここまで無敗。通算14連勝となった。