将棋の高校生棋士、藤井聡太(そうた)七段(16)が18日、大阪市福島区の関西将棋会館で、第78期名人戦・C級1組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の1回戦の対局に臨んでいる。同じ日本将棋連盟関西本部(大阪市)所属の村田顕弘(あきひろ)六段(32)との対戦。前期C級1組で9勝1敗という好成績を挙げながら、順位の差で昇級を逃した藤井七段にとって、重要な対局だ。
対局は定刻の午前10時に始まった。先手は村田六段。順位戦は、あらかじめ、どちらが先手か後手かが決まっている。持ち時間は各6時間。終局は夜になる見通し。
日本将棋連盟によると、藤井七段の2019年度の成績は10対局して8勝2敗(未放映のテレビ対局を除く)。
順位戦は、名人戦の予選にあたる。フリークラスを除いた棋士が、上からA級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組という5組に分かれ、リーグ戦を戦う。昇級を重ね、最上位のA級で優勝した棋士が名人に挑戦する仕組みだ。
今期の場合、A級=10人、B級1組=13人、B級2組=25人、C級1組=36人、C級2組=52人が参加している。
C級1組は、成績上位2人がB級2組に昇級し、成績下位の7人に降級点がつく仕組み。C級1組では降級点が二つになると、C級2組に降級となる。
藤井七段は順位戦には17年度の第76期から参加。最初の第76期はC級2組で50人中45位でスタートし、10勝0敗の好成績でC級1組に昇級した。2期目となる第77期はC級1組で39人中31位でスタートし、9勝1敗だったが、自分より順位が上の9勝1敗者が3人いて、定員2の昇級枠に入れなかった。
藤井七段は順位戦3期目となる第78期は、C級1組で36人中3位でスタートする。前期の好成績のため、クラス内の順位はグンと上がっている。(佐藤圭司)