日産自動車会長のカルロス・ゴーン容疑者が金融商品取引法違反の疑いで逮捕されたことを受け、日産と中国で合弁会社を経営する東風汽車は21日、「関連する報道を注視していく。合弁会社の経営についてはこれまでどおりしっかり支えていく」とコメントした。中国の財聯社が報道した。
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合弁会社の中国国内での販売台数は昨年、過去最高の152万台となり、中国市場が減速する中でも高い伸び率を保った。2022年までに600億元(約1兆円)を投じ、販売台数を260万台に増やす計画だ。
ゴーン会長の逮捕を受け、中国国内では「日産・三菱・ルノー3社連合の関係が変わり、合弁会社との関係にも影響を及ぼすのではないか」と懸念する報道もある。(北京=新宅あゆみ)