JリーグのJ1参入プレーオフ(PO)の2回戦が2日行われ、元日本代表FWの三浦知良が所属する横浜FCは本拠で東京ヴに0―1で惜敗した。三浦は試合後、52歳で迎える来季に向け、現役続行の意欲などを語った。
東京ヴ、劇的ゴールでJ1まであと1勝 横浜FCを下す
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POの2回戦は劇的な幕切れとなった。0―0で迎えた後半の追加時間に1点を失い、敗退が決まった。
「これがサッカーだと思います。うちもいい試合していた。積極的にやっていましたし、決して腰のひけるようなサッカーはやっていなかった。でも、ロスタイムにセットプレーから失点した。よくあるサッカーのシーン。自分たちでしっかり受け止めて、明日からまた次に向けてやっていかないといけないんじゃないですかね」
横浜FCは2007年以来となるJ1復帰はならなかった。
「そう甘いものではない。J1に届かなかったところが、今の自分たちの力。素直に認めて、こういう経験をどうやって生かしていくか、今日から考えないといけない。選手だけでなく、クラブもこういう経験を無駄にしないように積み重ねていくものをつくらないといけないと思う」
「ひとのせいにするのではなく、一人一人がやらないといけないこと、自分に足りないところに目を向けて、しっかりと成長しないといけない。捧げてきた情熱を引き続き持たないといけないし、ここで切れてはいけない。全員がそういう気持ちで、全てをまた捧げるようにしないといけないんじゃないですかね」
51歳の今季、J2のリーグ戦では9試合に出場した。いずれも途中出場で、プレー時間の合計は59分。全42試合のうち、39試合でベンチ入りした。
「天皇杯は先発したけど、Jリーグで先発がなかったので、悔しいシーズンだった。交代で9試合出ていますけど、本当に少ない時間しか出ていない。しっかりとトレーニングして、また来季コンディションをしっかりと整えたいなと思います。ただ、先発かどうかは監督が決めること。常にベンチに入るコンディションにもっていけたことは、評価とまではいかないけど、一つの自信にしていきたい。そのなかで少しでも試合に出られる時間を増やしたいなと思う」(構成・吉田純哉)