愛知県一宮市の「一宮七夕まつり」(26~29日)に、歌手の荻野目洋子さん(49)が登場し、29日午後6時半から盆踊り会場でミニライブを開く。東海地方の盆踊りで人気の「ダンシング・ヒーロー」を歌い、市民らが踊る。
盆踊りの定番に「ダンシング・ヒーロー」、その理由は?
「また荻野目さんを招く機会があれば、盆踊り会場で歌ってもらえると最高に幸せです」。地元盆踊りサークルの元リーダー山中三則さん(63)は2月、こんな手紙を中野正康・一宮市長に送った。市などでつくるまつりの主催者側がライブの開催を働きかけるきっかけになった。
一宮七夕まつりの盆踊り大会でダンシング・ヒーローが流れ始めたのは、大ヒット翌年の1986年。名古屋市の民踊関係者が考えた振り付けに、山中さんたちが「みんなで一緒にヘイヘイヘイ」などと独自の掛け声を重ねて踊った。毎年、老若男女を巻き込んで会場を盛り上げ、30年以上続く「定番曲」になった。
荻野目さんがまつりに来るのは6年前に続き2回目。前回のライブ会場は盆踊りとは別だったので生歌と市民の踊りが重なることはなかった。
今回はJR尾張一宮駅前の盆踊り会場に登場。長さ27メートルの舞台に立ち、最後にダンシング・ヒーローを歌う予定だ。ステージのまわりにできる踊りの輪には誰でも加われる。
女子高校生がバブル経済期にはやった衣装を着てキレキレに踊る「バブリーダンス」で話題になり、人気再燃中のダンシング・ヒーロー。「いつも以上に盛り上がるはず」と山中さんは期待を寄せる。(荻野好弘)