超絶技巧の打楽器や金管楽器の演奏に、躍動感あふれるダンス、そしてボイスパーカッション。これらが融合した新感覚のエンターテインメントショーをみせる「踏音(トーン) アーキペラゴ」が、12月から全国で公演する。率いるのは、スネアドラムの第一人者、石川直(なおき)。「枠を超え、その瞬間にうまれる面白いもの、新しい感覚をみなさんと共有したい」と語る。
石川は父親の転勤で、13歳の時に渡米。マーチングやドラム・コーに打ち込み、世界大会で優勝を果たした。トニー賞も受賞した、米国発の人気ショー「ブラスト!」には唯一の日本人キャストとして参加、日本ツアーの「顔」として活躍してきた。堂本光一主演の舞台「Endless SHOCK」への出演などでも知られる。
「踏音」は、そんな石川にとって、日本人メンバーでつくる念願のユニットだ。2年前に初公演を開き、今回は2度目のツアー。石川を追って「ブラスト!」に参加した、米所(よねそ)裕夢(ひろむ)(トランペット)や和田拓也(ダンス)ら10人が競演する。「かけ算のように広がる可能性に魅力、ロマンを感じられるメンバーがそろった。それぞれのこだわりを反映させた濃密なデザインの公演になる」
後進の指導にもあたる石川は、…