元日本代表DFが中東の雄の一員として、サッカーのクラブ世界一に挑む。クラブワールドカップ(W杯)で、開催国枠出場のアルアイン(アラブ首長国連邦=UAE)が22日(日本時間23日午前1時30分)の決勝で、大会3連覇を狙うレアル・マドリード(スペイン)と対戦する。アルアインの左サイドバックで攻守のキーマンとなっているのが、2016年リオデジャネイロ五輪にオーバーエージ枠で出場した塩谷(しおたに)司(30)だ。
「決勝にこられたのは、一つの成果。移籍はいい選択だったと思う」。決戦前夜、塩谷は晴れ晴れとした表情で話した。年俸2億円とも言われる高額なオファーを受けて、アルアインに加入したのは17年7月。低迷するJ1広島を離れることに加えて、注目度の低い国だけに日本代表に選ばれる可能性が減ることもあり熟考した。それでも、「行かないよりも、行って後悔する方がいい」と一歩踏み出した。
準決勝では3年前の雪辱を果た…