18日のJ1浦和―湘南で起きた得点を見逃す判定ミスが、その後も波紋を広げている。誤審を防ぐ取り組みの一方で、フェアプレーの視点から選手やチームにできることはなかったか。国内を含め、監督の指示で相手に得点を与えたり、選手が申し出て判定が覆ったりする事例はある。
Jで誤審、湘南のゴール認められず 浦和にできたことは
監督「ゴール返しただけ」
最近、注目を集めたのは4月28日にあったイングランド2部のリーズ―アストンビラだ。昇格争いをしていたリーズは、相手選手がけがで倒れている間に先制点を奪った。リーズの選手がいったんはボールを外に出して試合を止めるそぶりを見せていたため、アストンビラは猛抗議。再開のキックオフで、リーズはビエルサ監督の指示で守備を放棄、得点を決めさせた。1―1で自動昇格を逃した同監督は「ゴールを与えたわけではない。返しただけだ」と話した。
似た事例が2003年3月のナビスコ杯(現ルヴァン杯)1次リーグで起きている。1―1で迎えた京都―大分の後半17分、大分選手が負傷したあとの場面。ボールを出した京都に返そうとしたが、ボールを拾った大分のブラジル人選手がゴールを決めてしまった。
直後のキックオフで大分の小林…