日本将棋連盟は25日、27年ぶりに無冠になった羽生善治前竜王(48)の肩書が「九段」になったと発表した。
羽生「無冠」 平成将棋界の生きる伝説が迎える正念場
羽生九段は1989年、六段の時に初タイトルの竜王を獲得。翌年、無冠になった後は「前竜王」を名乗った。91年3月に棋王を獲得してからは、常にタイトル名を肩書としていた。九段の資格は94年に満たしている。今月21日に竜王のタイトルを失い、無冠になった。竜王は、取られてから1年間は「前竜王」を名乗ることもできるが、本人の意向もあり、「九段」になった。
羽生九段は過去の実績に伴い、「永世名人」「永世竜王」など、七つのタイトルで永世称号の資格を得ている。永世称号は原則として引退後に名乗るが、大山康晴十五世名人(故人)のような名棋士は引退前に名乗る例も多い。