26日午前11時ごろ、福岡市博多区の福岡空港国内線ターミナルのタクシー降車場で、通行人の男性から「タクシーに人がはねられた」と119番通報があった。福岡県警福岡空港署によると、タクシーは歩道に乗り上げ、同市東区の会社員の男性(57)ら3人をはね、約40メートル走行した。会社員男性が腰を骨折するなど3人がけがを負った。
署によると、運転していたのは同市東区の男性運転手(73)。タクシーは前に停車していた別のタクシーに衝突、歩道にいた会社員男性のほか、同市城南区の大学生(19)と同市博多区の専門学校生(19)の男性2人をはねた。大学生が右足にすり傷を負い、衝突されたタクシーの運転手の男性(54)=同市城南区=も首を痛めた。
運転手が乗客の荷物を下ろそうと運転席を離れたところ、タクシーが動き出したため慌てて戻り、ブレーキとアクセルを踏み間違えたとみて捜査している。
当時、近くにいた警備員の和田誠さん(50)は「『どん』という大きな音が聞こえ、そのあと悲鳴が聞こえた」と話した。(岡純太郎)