アメフト日本一へ3度目の激突 来月3日、ライスボウル——贯通日本资讯频道
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アメフト日本一へ3度目の激突 来月3日、ライスボウル

アメリカンフットボールの社会人Xリーグ王者と学生代表が日本一の座をかけて戦う日本選手権・プルデンシャル生命杯第72回ライスボウルは来年1月3日、午後3時に東京ドームでキックオフを迎える。日本社会人選手権・ジャパンエックスボウル(JXB)を制した富士通(Xリーグ東地区)と、全日本大学選手権決勝・甲子園ボウルで勝った関西学院大(関西学生1位)が2年ぶりに顔を合わせる。富士通は3年連続4度目、関学大は17年ぶり2度目のライスボウル制覇をめざす。両チームの注目選手を紹介する。


68年ぶりのQBの主将 関学大・光藤航哉


伝統校で68年ぶりのQBの主将。絶対的なエースではなくても立候補して責任を背負った。「日本一になりたかったから」


身長171センチ、体重77キロで、大津市出身。小学生のころは、立命大のグラウンドで、タックルの代わりに腰のフラッグ(旗)を取るフラッグフットボールにのめり込んだ。「あのときに日本一になれなかったことが原点です」と語る。


京都・同志社国際高から同志社大でも地元の立命大でもなく、関学大へ。「日本一になれると思ったから」。しかし、昨季は関西学生リーグで優勝を逃し、西日本代表になったものの甲子園で敗れた。「自分がチームを勝たせる」と決意した。


チームのまとめ役で、攻撃の司令塔。ミスは仲間との信頼関係に深く関わる。その恐怖に苦しんだ。たどり着いたのは、「とにかく自分の勝ちたい気持ちを伝えること」だった。


今春、2年生QBの奥野耕世が悪質なタックルを受け、チームは揺れた。その後輩が秋に台頭し、自らの出番は減った。それでも、主将の姿勢は一貫していた。「何が一番勝つために有効か、それだけを考えてきた」。QBらしく広い視野でチーム全体を見て、しゃがれた声で「勝つぞ」と言い続けてきた。


立命大とのリーグ最終戦を前にした練習後のミーティング。思いの丈を訴えると、次々に仲間たちと目が合う。下級生からは「今日の言葉、めっちゃ響きました」と言われた。悩み続けてきた主将とQBの両立に、ようやく手応えを感じることができた。


そうして大学日本一にたどり着いた直後。甲子園の真ん中で、仲間に言った。「社会人相手に“挑戦”ちゃう。マジで勝ちにいくんや」。主役ではないかもしれない。でも、関学大にはこんな熱い男がいる。


空白の1年で成長 富士通・趙翔来


身長184センチ、体重100キロの体で、守備陣の第2列から襲いかかる攻撃的なLB(ラインバッカー)。社会人2年目で副将に選ばれた要の選手なのに、「新人」扱いだ。そのプレーできなかった「空白の1年」に成長した跡がうかがえる。


昨年6月の東日本交流戦。キックオフで相手に突っ込んだ際、右ひざの靱帯(じんたい)を断裂した。人生初の大けが。出口の分からないリハビリが待っていた。


裏方として練習や試合会場で何ができるかを探した。周りを見わたすと、スタッフが身を粉にして働いている。27年ぶりに学生王者に輝いた母校、日大と対戦した昨季のライスボウルでも、ユニホームを着られなかった。それでも、シーズンを通して学んだことがある。アメフトは一人でやっているんじゃない――。「いつも口では言っていたけど、改めて身にしみた」


けがの前、QBめがけて突っ込む「ブリッツ」が鋭かった。攻撃的な守りが持ち味だった。「細かい技術はうまくない。絶対いく、と決めたらいくだけ」。テクニックよりも、熱い心と強い体で勝負してきた。


だが、今年5月に実戦復帰しても思うように足が進まない。「もうショックで」。本来の動きを取り戻すのに今秋までかかったという。「今年は1試合1試合と思って戦ってきた。結果が後からついてきた感じ」。焦らず地道に進むことの大切さも「空白の1年」で学んだ。


アメフト漫画「アイシールド21」を読んだのがきっかけで、神奈川・日大高で始まったアメフト人生。主力選手として初めてめざす日本一にむけ、「相手を気にせず、自分たちのディフェンスを高いレベルでやりきることを意識したい。周りに感謝してプレーしたい」。この1年は無駄ではなかったと心の底から思っている。


これまで富士通2勝


ライスボウルでの富士通と関学大の対戦は2年ぶり3回目。対戦成績は富士通が2勝とリードしている。


2015年の初対戦では、富士通はQBキャメロンが右肩を痛めていて欠場。第4クオーター(Q)に入っても関学大にリードされていたが、RBゴードンのTDランで逆転。キッカー西村のフィールドゴール(FG)でダメを押した。関学大は攻撃獲得距離で富士通を157ヤードも上回りながら及ばなかった。


2回目の対戦は17年。富士通はQBキャメロンがパスで関学守備陣を翻弄(ほんろう)。強肩と抜群のコントロールで、30ヤード超のロングTDパスを3本も通した。キッカー西村も、49ヤードのロングFGを含む3フィールドゴール(FG)を決めた。関学大は多彩なスペシャルプレーを次々と繰り出したが、決めきれず。第4ダウンギャンブルは7回中わずか1回しか成功しなかった。


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