(2日、アメリカンフットボール・全日本大学選手権西日本代表決定戦)
アメフト関学大、3年連続で甲子園ボウル出場へ
アメフト早大、2年ぶり甲子園ボウル出場へ
試合終了まで残り2秒。2点を追いかける関学大はゴール前7ヤードまで攻め込んだ。負ければ今季が終わる崖っぷちで、フィールドゴール(FG)を選択。キッカー安藤亘祐(こうすけ)(3年、関西学院)が24ヤードFGを決め、52回目の甲子園への道が開けた。
お膳立てしたのは春に日大の悪質タックルを受け、そこから先発QBを射止めるまでに復活したQB奥野耕世(2年、関西学院)だ。最後の攻撃シリーズまでに三つのインターセプトを許し、一つはそのままタッチダウン(TD)された。それでも、強気だった。試合中に鳥内秀晃監督に様子を聞かれても、「大丈夫です。いけます」。そして、ゴール前64ヤードから始まった最後の攻撃で、20ヤードを超えるロングパスを2本決めて、逆転FGにつなげた。「自分がやらないといけないことに集中した。ホッとした」
リーグ戦で24点あった両チームの差は1点差に詰まった。しかし、勝ったのは関学大。関西2位が全日本大学選手権に出られるようになって、関学大が3戦3勝だ。鳥内監督は「立命の学生に甲子園で、『こんなもんか』と言われないように準備せなあかん」。昨年、日大に敗れた大舞台に再び立つ。(大西史恭)