日本大アメリカンフットボール部の悪質タックル問題で、関東学生アメフト連盟から今年度の公式戦出場資格停止処分を受けている日大の守備選手(21)が、新チーム初戦となる5月4日の日本体育大との練習試合で、試合に復帰する見込みであることが関係者への取材で分かった。試合に出れば、悪質タックルが起きた昨年5月6日の関西学院大との定期戦以来となる。
チームとしても処分を受けている日大は昨年11月、処分後初の対外試合をした。以降も社会人や学生と練習試合をしてきたが、守備選手は処分中であることを理由に出場してこなかった。
今月末に処分が解除されることから、日体大も守備選手の試合復帰を了承した。日体大は関東大学リーグ1部に所属する各大学の指導者らでつくる監督会で、日大の橋詰功監督からチームの改善状況の報告を受けた。日体大の選手も日大との対戦を希望したという。日体大の大山茂監督は「我々は日大の改善状況をフィールドで見るしかない。日大も(守備)選手も、私たちもみんなで前に進んでいこうということ」と話した。(榊原一生)