来年1月5日にアラブ首長国連邦(UAE)で開幕するサッカーのアジアカップに臨む日本代表は30日、国内合宿を打ち上げた。森保一監督が就任後は負けなしで、若手も伸びている。そんな順調な時こそ、気を引き締めないと――。そう指摘するのは、3大会連続出場となる32歳のDF長友佑都(ガラタサライ)だ。
「メディアもおだててくれ、気持ちいい状態で入ったが、足をすくわれかけた。ちょっと似ているな、と」。長友が引き合いに出したのは、優勝した2011年大会だ。10年W杯で16強入り。主力も大半が残り、好調を維持して迎えた初戦で格下とみられていたヨルダンに終了間際で追いつく引き分け発進だった。
今夏のW杯も16強。大会後に就任した森保監督の新チームは、20歳の堂安律(フローニンゲン)ら若手の台頭もあり、4勝1分け。この日の流通経大との練習試合も、19歳以下日本代表ら練習要員も交えながら2―0と、年内最後の対外試合も勝利で締めた。
日本の初戦(9日)は格下のトルクメニスタン。テーマだった体調を上げる面は良かったと合宿を総括した長友だが、心配の種は消えない。「気を引き締めないといけないということを、若手に伝えたい」
チームは一度解散し、1月2日にUAEへ向けて出発する。(勝見壮史)