世界銀行は7日、ジム・ヨン・キム総裁が任期途中の2月1日で辞任すると発表した。世銀総裁は米国人が就くのが慣例で、キム氏は韓国系米国人。次期総裁の選定ではトランプ米大統領が大きな影響力を持つ。今後は融資方針を巡り、中国などと米政権とのあつれきが高まる可能性がある。
世銀は新興国や途上国向け融資を行っているが、トランプ政権は経済大国となった中国への融資を問題視。2017年に予定された世銀の増資は、こうした米国の姿勢から一時見送られた経緯がある。
医学者でダートマス大学長だったキム氏はオバマ前政権時代の12年に総裁に就任。17年からの2期目の任期は22年まで残っていた。
キム氏は声明で「極度の貧困を…