サッカーJ1名古屋は8日、元日本代表GKの楢崎正剛(42)が現役を引退すると発表した。11日に名古屋市内で本人が記者会見する予定。
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楢崎は1995年に横浜フリューゲルスに入団し、98年シーズン限りでクラブが消滅した後、99年に名古屋に移籍した。
名古屋がJ1を初制覇した2010年は主将として全試合にフル出場。同年、GKでは初のリーグ最優秀選手賞(MVP)に輝いた。GKでMVPに選ばれたのは楢崎だけだ。
プロ24年間でJ1最多の631試合に出場。しかし、名古屋加入20年目の18年シーズンは公式戦出場がなかった。
日本代表では77試合に出場。ワールドカップ(W杯)は1998年のフランス大会から4大会連続でメンバーに選出された。
楢崎はクラブを通じ、「24年の選手生活を終えることになりました。最後にゴールマウスの前でプレーする姿をお見せできず終わってしまったことを申し訳なく思います。これからはプレーヤーとしてではなく、違った形でクラブや日本のサッカーの発展のために力を尽くせていけたらと思っています」とコメントした。全文は以下の通り。
2018シーズンをもって24年の選手生活を終えることになりました。
新しい年になり、新シーズンへ向けてスタートを切ろうとするこの時期にこのような発表になったこと、最後にゴールマウスの前でプレーする姿をお見せできず終わってしまったことを、申し訳なく思います。
横浜での4年、名古屋での20年、良いことも悪いことも全てが夢のような経験、最高のサッカー人生で後悔はありません。
二つの愛するクラブ、横浜フリューゲルスと名古屋グランパスで一緒にプレーした全ての選手、現場のスタッフ、クラブスタッフ、関係者の皆さん、また、長くプレーしてきた日本代表においてもともに闘った仲間やスタッフ、協会関係者の方々。いつも支援していただいたパートナー企業の皆さん。多くの皆さんのおかげでここまでプレーすることができました。その全ての方たちから刺激をもらい成長させてもらえたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
そして何より、新人だった頃から応援してくれたフリューゲルスサポーター、99年に移籍してきた不器用で若かった僕を受け入れ、信頼して、愛してくれた名古屋グランパスのサポーターの皆さんにはいくら感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。
これからはプレーヤーとしてではなく、違った形でクラブや日本のサッカーの発展のために力を尽くせていけたらと思っています。24年間多くのご声援をいただき本当にありがとうございました。