4月に囲碁の最年少棋士となる大阪市の仲邑菫(なかむらすみれ)さん(9)が23日、韓国・ソウルで女流世界チャンピオンの崔精(チェジョン)九段(22)と特別対局を打つ。7歳から韓国で修業し、成長した仲邑さんのプロ入りは現地でも関心が高く、囲碁専門のケーブルテレビ局が企画した。
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崔九段は中国の女流世界戦「穹窿山兵聖杯」で2連覇中。世界タイトル経験者の中国の男性棋士を倒したこともある女流最強の棋士に、最もハンディの軽い「先番」の手合で挑む。対局の前日には現地メディアの要請による記者会見もある。
仲邑さんは、日本棋院の新制度「英才特別採用推薦棋士」の第1号として、4月に満10歳でプロ入りする。新制度は2005年以来遠ざかっている日本勢の世界タイトル奪還が目的で、「世界チャンピオンになる逸材」として仲邑さんに白羽の矢が立った。(大出公二)