将棋の高校生棋士、藤井聡太(そうた)七段(16)が24日、大阪市福島区の関西将棋会館で、第32期竜王戦(読売新聞社主催)のランキング戦4組の初戦に臨んでいる。
村田智弘六段(37)との対戦。対局は午前10時に始まった。持ち時間は各5時間。終局は夜になる見通し。
藤井七段のデビューからの通算成績は124対局、106勝18敗、勝率8割5分5厘。2018年度の成績は41対局、35勝6敗、勝率8割5分4厘。現在、8連勝中。直近では、20日に名古屋市で指された第12回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)本戦で、A級棋士の稲葉陽(あきら)八段(30)と糸谷(いとだに)哲郎八段(30)に連勝し、ベスト4入りを決めたばかりだ。
村田智弘六段は、淡路仁茂(ひとしげ)九段(68)門下。同門に久保利明王将(43)、村田智穂女流二段(34)がいる。村田智弘六段と村田智穂女流二段は実の兄妹。
竜王戦は、将棋界に八つあるタイトル戦の一つ。全棋士と女流棋士4人、奨励会員1人、アマチュア5人で行う。1組から6組に分かれてトーナメントを行う。各組の上位者の計11人で決勝トーナメントを行い、最後は挑戦者決定三番勝負で挑戦者を決める。例年10月から12月にかけて竜王と挑戦者が七番勝負を行う。現在のタイトルホルダーは広瀬章人(あきひと)竜王(32)。
今期のランキング戦4組には32人が参加。このうち、挑戦者を決める本戦トーナメントに進出できるのは優勝者1人だけだ。
藤井七段が竜王戦七番勝負に登場するためには、まずランキング戦4組で優勝する必要がある。トーナメント形式なので1敗も許されない厳しさがある。(佐藤圭司)