絶滅の恐れがある国の特別天然記念物ニホンライチョウについて、環境省は、上野動物園(東京都台東区)など国内5施設で3月15日以降、一般公開を始めると、1日発表した。国内でニホンライチョウが公開されるのは15年ぶりだという。
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環境省の保護増殖計画の一環として、5施設で2015年から、野生で採取した卵を飼育下で孵化(ふか)させ、生まれたひな同士を繁殖させている。17年に繁殖に初めて成功、現在5施設で親鳥を含めて計29羽を飼育している。
これまで繁殖を優先して非公開だったが、環境省は、広い展示施設で飼育することで、ライチョウのストレスをやわらげ、自然な行動が出来ることが期待されるうえ、多くの人に保護の必要性を知ってもらう機会にもなるとして公開を決めた。
ほかの4施設は、那須どうぶつ王国(栃木県那須町)、大町山岳博物館(長野県大町市)、富山市ファミリーパーク、いしかわ動物園(石川県能美市)。那須どうぶつ王国は3月16日から、ほかは3月15日から、それぞれ1~2羽を公開する予定だ。
ニホンライチョウは本州中部の…