薬剤師の代わりに薬を処方してくれるロボット9台が13日、ドラッグストアのトモズに登場した。薬剤師の作業負担が2割ほど減ると期待されている。1年半ほど試し、効率が高ければ導入店を増やすという。
千葉県松戸市の松戸新田店に機能別のロボット7種が試験導入された。病院が出した処方箋(せん)データを入れると、棚から薬を選んだり、複数の薬を一つの袋にまとめたりする。手足はないが、数分で作業を終える速さと正確さが売りという。
現場の薬剤師は大歓迎だ。高齢の患者に10種類超の薬を処方することもあり、「朝昼晩に種類も量も変えて小分けして、2カ月分なら180包。1種類ずつプチプチ出して指を切ることもある。大変助かる」と同店の福井陽子さんは喜ぶ。
トモズの親会社、住友商事の小室伊都子さんは「受け持つ処方作業を減らすことで、患者と向き合う時間を増やし、かかりつけ薬局としての機能強化につなげたい」と意気込む。(鳴澤大)