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武田薬品、大阪工場に110億円投資 抗がん剤集約へ

武田薬品工業は、大阪工場(大阪市淀川区)に、主力の抗がん剤「リュープリン」を生産する新製造棟を建設する工事に着手した。110億円を投じ、2021年度の稼働をめざす。大阪工場では生産を段階的に縮小してきたが、リュープリン製造の一部工程を光工場(山口県光市)から移管して効率化を図る。


「リュープリン」は前立腺がんや乳がんの治療に使われる。28日、着工の記念式典で、クリストフ・ウェバー社長は、大阪工場について「(新製造棟に加えて)新しい製品の開発・製造を検討している」と語った。


大阪工場は操業100年を超す主力拠点だが、14年の世界の生産体制見直しを受け、段階的に縮小してきた。武田は今年、大阪市中心部の本社ビルも売却した。(大川洋輔)


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