2020年東京五輪・パラリンピックの公式マスコットの名前が「ミライトワ」(五輪)と「ソメイティ」(パラリンピック)に決まった。22日、大会組織委員会が発表した。
この日、東京都内で開いたお披露目イベントで、等身大のマスコットが初登場。組織委の森喜朗会長と東京都の小池百合子知事が名前を発表した。
公式エンブレムの市松模様をあしらった五輪マスコットの名前は「未来」と「永遠(とわ)」を結びつけた。桜の触角があるパラリンピックマスコットは、日本を代表する桜の「ソメイヨシノ」と、英語の「so mighty(非常に力強い)」を掛け合わせた。
ミライトワとソメイティはデジタル世界に住んでいて、インターネットを使ってデジタルと現実の世界を自由に行き来する設定。ミライトワの特技は瞬間移動で、ソメイティは超能力が使える。
デザインは全国からプロアマ問わずに集まった2042作品から、審査会(座長=宮田亮平・文化庁長官)が3作品に絞った。全国の小学校約2万1200校や海外の日本人学校などのうち計1万6769校、20万5755クラスが投票した結果、2月末に福岡市在住のイラストレーターの谷口亮さん(43)の作品が選ばれた。
名前は、投票に参加した小学生のアンケート7千件や谷口さんへの聞き取りをもとに、1998年長野冬季五輪のネーミングを手がけた業者が約30案を提示。英語、仏語など8言語で差別や中傷などの意味が含まれないかなどを確認し、審査会が投票で決めた。
東京五輪は24日、パラリンピックは8月25日で開幕まで2年を迎える。組織委はぬいぐるみやTシャツなどのグッズを販売し、機運を盛り上げていく予定だ。(前田大輔)