東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は12日、これまで決まっていなかった五輪水泳競技の日程を発表した。競泳は開会式翌日の7月25日から8月9日までの9日間で、決勝は午前10時半~午後0時半の間に行われる。これで全競技の日程が決まった。
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競泳の最初の決勝種目は2016年リオデジャネイロ五輪で萩野公介(ブリヂストン)が金メダルを獲得した男子400メートル個人メドレーになった。今夏のジャカルタ・アジア大会最優秀選手(MVP)の池江璃花子(ルネサンス)が得意の女子100メートルバタフライも25日から予選が始まる。
競泳が午前決勝になったことについて、室伏広治スポーツディレクターは「全体的な競技のバランスを考えた」。深夜決勝だったリオ五輪と違い、午後にある予選は午後9時半までに終わることを挙げ、「できるだけ休息時間をとれるように考慮した」と話した。
各競技の日程の大枠は7月の理事会で決まっていたが、競泳は多額のテレビ放映権料を払う米国の夜に合わせ、午前決勝にするかで調整が難航。国際水泳連盟や国際オリンピック委員会との協議が続いていた。