「お寺と海と神社ばかり……」。2020年東京五輪の聖火リレーのルート案を巡り、大会組織委員会の森喜朗会長が13日、そんな感想を漏らした。ルート案は各都道府県から組織委に寄せられたもので、森会長は地元の魅力を世界にアピールする場として有効に使って、と呼びかけた。
森会長によると、昨年7月の全国知事会議で「県庁を通過するような通り一遍なものはやめて」などと促したことがあったという。森会長は、検討した自治体の担当者を「一生懸命だったと思う」とねぎらいつつ、「大体みんな同じようなものになった。すごいなと思ったのは、瀬戸大橋くらい」と辛口の評価を示した。
聖火リレーは来年3月26日に福島県を出発。約4カ月かけて47都道府県を「一筆書き」で巡り、開会式がある7月24日、新国立競技場に到着する。ルートは年内に決定する予定だ。(平山亜理)