2020年東京五輪・パラリンピック招致を巡る買収疑惑が明らかとなってから約2カ月。続投を望んでいた日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(71)が退任する意向を表明した。その背景には国内外の圧力がある。
そもそも五輪招致疑惑の構図とは?
JOC竹田恒和会長、退任の意思 五輪招致で買収疑惑
「自分の進退について慎重に考え、次代を担う若いリーダーにJOCを託すのがふさわしいと考えた。定年となる6月(の評議員会)で会長を退任したい」
19日、東京都内で開かれたJOC理事会。1時間40分ほどの議論を終えた後、竹田会長が「少しお時間をいただきたい」と切り出し、表情を変えず、淡々と退任の意向を表明した。
理事会、その後の記者会見を含めて繰り返した理由は「選任時70歳未満」という役員定年規定の存在と、それに伴う世代交代。だが、実際は違う。
招致を巡る買収疑惑が再燃し、…