JOCの竹田恒和会長が19日の理事会終了後、報道陣の取材に応じた。1月に開いた記者会見は、7分あまりで質疑に応じなかったことで批判を招いた。この日は、冒頭に退任の理由を説明し、質疑応答を含めて約16分間、対応した。
竹田会長は冒頭、「来年の東京大会を控え、世間をお騒がせしたことを大変心苦しく思っております。私はJOCの将来のことを思うと、次代を担う若いリーダーにJOCを託して、東京五輪を通じて日本の新しい時代を切り開いてもらうことが、もっともふさわしいという形に思いがまとまりました。つきましては定年を迎える6月27日の評議員会をもちまして、任期を終了し、退任することといたしました。さきほどそのように理事会でも説明したところであります」と退任の理由を説明した。
主な質疑応答は以下の通り。
――退任する意向を固めたのはいつか? IOCのバッハ会長には伝えたか?
「退任、定年を迎える前でありましたし、このことは慎重に考えていた。早いうちに自分で決めており、この日にお話しすることにした。バッハ会長には、何回も直接、連絡しておりますし、昨日も一昨日も電話で話しております」
――1月に開いた会見は、批判が集まった。
「あの時は、私からみなさんに早くお伝えするべきだと思い、記者会見をするよう考えて指示を出しました。多くのことを語り、質問にも答えるつもりでしたが、いろいろな方の意見で質疑には応じないと決まりましたので、私としては不本意な形で終わって誤解をお招きしたことは、大変残念だった。現在、フランス当局の捜査中ですので、影響あることをお答えすることはできないと思っております」
――2020年まで竹田さん体制でいくことはJOCの総意だった。なぜ後進に道を譲るべきだと?
「定年を迎える、この日に、五…