スルガ銀行(静岡県沼津市)が14日発表した2018年4~12月期決算で、純損益は961億円の赤字(前年同期は347億円の黒字)だった。赤字額は18年9月中間期(1007億円)より縮小したが、多数の不正があったシェアハウス融資などの焦げ付きに備えた貸し倒れ引当金がかさみ、預金の減少も続いている。 本業のもうけを示す実質業務純益は前年同期比17・1%減の428億円だった。18年12月末の預金残高は同9月末より約1900億円減の3兆2212億円。18年3月末と比べると、約8600億円も減ったことになる。 貸し倒れ引当金などの「実質与信費用」は1281億円。9月中間期より約85億円増えた。投資用不動産ローンや創業家のファミリー企業への不透明融資についても引当金を積み増した。ファミリー企業向け融資は全額回収する方針だが、担当者は「引き続き交渉中」と述べるにとどめた。(柴田秀並) |
スルガ銀、961億円の赤字 18年4~12月期
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