成長を続ける高校生棋士が、棋士全員が参加するトーナメントで再び頂点に立った。他の公式戦でも白星を積み重ね、高勝率を維持する藤井聡太七段(16)。大勢の来場者が見守る晴れ舞台で、類いまれな強さを印象づけた。
藤井七段、史上2人目の朝日杯連覇 「成長できた」
藤井七段、鮮やかな切れ味 行方八段「身動きできなく」
東京都千代田区で行われた第12回朝日杯将棋オープン戦の準決勝と決勝。藤井七段は準決勝で、名人戦の挑戦者になった経験もある行方(なめかた)尚史八段(45)に勝利。決勝では、公式戦初対戦となる渡辺明棋王(34)と激突した。
藤井七段、師弟愛が強さ 師弟昇級の失敗後「くくくっ」
渡辺棋王は今年度、15連勝を記録。今年に入ってからは王将戦、棋王戦と二つのタイトル戦で5連勝している。絶好調のタイトル保持者と、2連覇を狙う高校生棋士の対戦。午後2時30分、会場のファンが熱い視線を送る中、大一番が始まった。
先手番を握った渡辺棋王が選ん…