ワールドカップ(W杯)の切符をつかみ、44年ぶりの五輪出場に大きく近づいたバスケットボールの男子日本代表。日本バスケット界の混乱を乗り越え、選手や関係者が歓喜に沸いた。
バスケット男子、13年ぶりW杯出場決める 五輪に前進
「ドーハの悲劇を歓喜に変えた」 川淵三郎氏が祝福
「試合に出ている出ていないに関係なく、本当に一丸となって戦えていた。その一員としてこの場にいることを誇りに思う」。24日にドーハであったW杯アジア2次予選のカタール戦で勝利に貢献した代表センターの太田敦也(34)=三遠=はそう話した。
2016年にBリーグが発足する以前、男子は2リーグに分裂していた。そのことなどが原因で日本は国際バスケットボール連盟(FIBA)から制裁を受け、14~15年に国際試合から締め出された。非日本バスケット協会側に所属し、その中で唯一代表に選ばれていた太田は「たわいない日常会話ですら(協会側の選手と)話が合わず、落ち込んだ」と明かす。それだけに全員Bリーグ選手の今回の勝利に喜びはひとしおだ。
佐古賢一・代表コーチ(48)…