三十三(さんじゅうさん)フィナンシャルグループ(FG)の三重銀行は5日、三重県四日市市の北勢市場(ほくせいいちば)支店で5月から平日に休業日を設けると発表した。来店客数の少ない日に休み、コスト削減と業務の効率化を図る。当座預金を扱う銀行の支店が平日に休むことについて、金融庁は「全国初でないか」としている。
この支店は、青果や水産物を扱う北勢地方卸売市場の敷地内にあり、市場関係者の利用が目立つ。市場は月数回、平日に休場しており、支店も5月22日以降、その日程にあわせて休む。休業日は支店のATMも稼働しない。2019年は年間で新たに25日、休業日が増える。
これまでは卸売市場が休みで利用客が見込めない日でも、9人の従業員(うち4人は常駐)が出勤していた。今後、平日の休業日には、4人の常駐従業員は近くの店に出勤する予定。三重銀は利用客の反応を見て、こうした支店を増やせるかどうかを検討する。同行は「効率的な運営に取り組む姿勢を示すことで就職活動中の学生へのアピールにもなれば」(営業企画部)とする。
近年はインターネットを使った…