40度近い暑さに、ギャラリーの多さ――。2020年東京五輪の開幕まで12日で500日となったが、ゴルフ会場となる霞ケ関カンツリー倶楽部(埼玉県川越市)は本番に向けて難題を抱えたままだ。
先月、五輪会場のゴルフコースが報道陣に公開された。整備が順調に進んでいる一方で、五輪を観戦するギャラリーについて、大会組織委員会の中村英正スポーツ局長は「暑さ対策ができなければ来てもらうことはできない」と危機感を募らせた。
同倶楽部によると、真夏の会場の気温は40度近くになるという。日本ゴルフ協会五輪競技対策本部強化委員会の倉本昌弘委員長(日本プロゴルフ協会長)は、ギャラリーに加え、ボランティアスタッフへの対策を懸念する。「ギャラリーは日陰に行けるけれど、ボランティアは一定の時間、立ったり動いていたりしないといけない」。協会の会員を対象にボランティアを募集しているが、「特に高齢の希望者には本当に大丈夫なのか確認しないといけない。お断りすることも考えている」と話す。
組織委は、大型のテントや縦1…