日本生命保険は12日、大阪市中心部の淀屋橋エリアに駅直結の高層オフィスビルを新築すると発表した。200億円超を投じ、2022年10月の完成をめざす。市中心部ではオフィスビルの空室率がバブル経済期以来の水準まで低下しており、安定したニーズがあると判断した。
老朽化で取り壊しを進めている「日本生命淀屋橋ビル」の跡地に建てる。地上25階・地下1階建てで、高さ123メートル。大阪メトロの淀屋橋駅に直結し、地下には商業店舗が入る計画だ。淀屋橋エリアのオフィスビルとしては最も高くなるという。
オフィス仲介の三鬼商事によると、市中心部のオフィスの2月の平均空室率は2・71%で、1991年12月以来の低水準だ。新規開業の計画も限られ、今後もこの水準が続く見通しだ。(中島嘉克)