2020年東京五輪・パラリンピックの大会組織委員会がその会合を開くのは4年半ぶり、2回目だった。
東日本大震災からの復興を後押しする方法を国や東京都、岩手、宮城、福島3県と共有する復興支援連絡協議会。今年2月の会合で組織委事務総長の武藤敏郎(75)があいさつした。
「『復興五輪』は招致の源流。一日たりとも忘れたことはありません」
13年9月に大会開催が決まってから、14年の広島市での大規模土砂災害や16年の熊本地震、18年の北海道地震など災害続きだった。時とともに被災3県の位置づけが相対化され、復興五輪の意義を端的に語りにくくなったが、武藤は会合後も記者団に「(国や都、被災3県に)復興に手応えを感じていただいている」と胸を張った。
「源流」をさかのぼる。
11年3月、都議会最終日。去…